褥瘡について詳しく知っておきましょう

褥瘡とは、骨が突出した部位の皮膚・皮下組織などが長期にわたって圧迫されることで局所の血行障害をきたしてできる阻血性の壊死巣のことです。
脳卒中や脊髄損傷患者、寝たきり老人など、自らの意志で体位を変換することができない患者が多いです。
好発部位は、仙骨部、坐骨結節(大転子部付近)、足踵部、腸骨部、肩甲骨部です。
圧迫部位の皮膚に発赤がみられますが、表皮や真皮が障害され、水疱・びらん・浅い潰瘍がみられるか、皮下組織層に至る全層損傷または筋肉・骨に至る損傷がみられるとき、褥瘡を疑います。
一度褥瘡ができると治療が非常に困難なので、まずは予防することが重要です。
予防のためには、局所的褥瘡予防用具や減圧用具を使用し、日常的な感染防止対策や体位変換を2時間ごとに行います。
治療としては、皮膚を保護することが中心です。
創の処置には生理食塩水による洗浄を行い、肉芽形成促進作用のある軟膏または創傷被覆剤を用います。
壊死組織に対しては、デブリドマンを行います。
デブリドマンとは、メスやピンセットなどを用いて、固着した汚染組織、壊死組織を除去する方法のことです。
そのほか、十分なカロリーやタンパク質を摂取することが大切です。
これらの治療が有効でない場合は、手術療法を行います。